2021.08.02実現例
今回は電材関連に使用する非水溶性リン酸塩のスケールアップ試作に関するお話です。
今回の製品は結晶が成長せず通常の晶析反応では微細結晶が析出し、弊社少量多品種製造プラント「CSCC」の遠心分離機では分離ができません。
そこで、反応条件を創意工夫する事により、遠心分離機でも分離可能な結晶を析出させる事が出来ました。
ラボスケールでは結晶が細かくなりすぎてペースト状になりダイラタンシー現象が起こり分離できなくなった事や、分離できたとしても乾燥工程で上手く乾燥できず、ビー玉状の塊が大量にできた事もありました。
CSCCスケールアップ試験でも反応がコントロールできず結晶が細かくなる事がありましたが、最終的には反応をコントロールできたため、分離・乾燥状態の良い試作品が出来上がりました。
弊社では製造難易度の高い化成品の製品化に日夜努めておりますので、お気軽にご相談ください。
